第13回 革のデザインコンテスト2023 in 東京レザーフェア
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革のデザインコンテスト2023
in 東京レザーフェア

最終審査結果発表

クリエイティブ部門・プロダクト部門の受賞作品が決定しました。
高校生以下を対象とする「ユース・クリエーターズ賞」、
プロダクト部門佳作も併せて発表いたします。

ネット投票、TLF審査員会による厳正な審査を経て、革コン2023の受賞作品が決定いたしました。画像をクリックすると大きい画像がご覧頂けます。ご応募いただいた全ての方、投票に参加いただいた皆様、ありがとうございました!2023年12月7日(水)・8日(木)開催予定の東京レザーフェアにて、作品展示が行われます。

※イタリア・ミラノ『LINEA PELLE』作品展示の写真を掲載しました。(2024.2.27)

クリエイティブ部門

最優秀賞

TATAMIBERI

今井みゆき

残り革を使用したサスティナブルなレザー畳縁です。 さまざまな革を使用することで、インテリアとして、よりスタイリッシュにレザーの風合いを楽しむことができます。

優秀賞

ウズ レザースツール

山本敦

革細工ならではの造形美を目指したスツールです。革を縫い合わせることで生まれるハリのある曲面や、流れるような曲線を描くコバが特徴となっています。
一見意匠的にも見える渦のような造形は形を成り立たせるための構造的な役割と、座面にクッション性を与える機能的な役割を持っています。

入賞

靴下を魅せる靴

大里日向葵

作品の主旨

私が革靴を履く時に一番気になる事は、 靴擦れをするかどうかです。 そのため、あらかじめ靴下を靴 より少し長くて分厚いものを選んで履きます。 しかし、靴のために靴下を選んでいるという事に気づ き、もっと選ぶ時に楽しくなるような選びかたをしたいという想いから、靴下を足元のオシャレの一部に加える靴をデザインしました。
もっと自由で楽しい靴下選びを。

トラベルバッグ

梶原優風

作品の主旨

テーマは「Town Musicians of Bremen bag」で、童話の「ブレーメンの音楽隊」からインスパイアされデザインしました。
ブレーメンの音楽隊は最後手に入れた家で音楽を奏でながら楽しく暮らしていて、私はそこから話の続きを想像し、動物たちはその後世界中の音楽を知るために世界を旅するのではないかと考え、音楽とともに旅をするというのをコンセプトにしました。
形をアコーディオンにしたのはドイツ発祥の童話で、ドイツで生まれたバンドネオンという楽器の起源がアコーディオンということだったのでアコーディオンの形にしました。音楽が好きなで色々な所に飛び回ってる人をイメージして、リュック・簡易椅子・キャリーバッグの3つの旅行に使えそ うな機能を備えたトラベルバッグを考えました。
ブレーメンの音楽隊は昔の童話なので、その時代に動物たちが使っているところを想像して見た目はヴィンテージのような雰囲気で製作したいです。
アコーディオンのジャバラの内部には、板のような形状のものをジャバラが最大で開いた時20cm程度の間隔になるよう配置(取り外し可能)。 そうすることで、簡易椅子として使用した時、体を支えられることができ、リュックやキャリーとして使用している時は仕切りの役割を果たします。

コルセット・ブーツ

小森諒大

作品の主旨

西洋のコルセットがモチーフのディテールを持つレースアップブーツ。
伝統的なブーツとコルセットの仕様を、自然でファッショナブルに融合させた一足。

和モダン提灯

直原彩香

作品の主旨

日本の伝統的な提灯をインテリアにし、それをレザーにすることで、和室にも 洋室にも合うランプにしました。
薄いレザーを使用して、ほんのり明かりが灯るので、就寝時にもオススメです。サイズは高さが30cm、直径23cmとそんなに大きくないので程良い存在感をお部屋の中で放ってくれます。
また、蛇腹になっているので、中のLEDキャンドルを抜けばコンパクトになります。

kNit.

須藤正

作品の主旨

エコフレンドリーなスタイルを追求した、レザーの端材を使用した組み立て可能で組み替え可能なニットレザーパーツ「kNit.」の提案です。
kNit.は、レザー製品の製造過程で発生する端材を活用して作ることを想定しています。従来の製造方法では捨てられてしまう貴重な素材を再利用することで、環境負荷を軽減します。kNiTはパーツが分解された状態で届き、簡単な組み立て手順を踏むことで完成させることができます。また、用途に合わせて簡単に組み替えることも可能です。
この組み立て/組み替え可能なニットレザーパーツは、環境に対する意識と創造性を同時に満たすアイテムです。利用者がファッションを楽しみながら持続可能な選択をすることを可能にします。

床革の祝儀袋

本田耕

作品の主旨

革を漉いた後に残る「床革」のみを使用した祝儀袋(のし、水引)になります。床革のクラフト紙のような性質と、革のテクスチャ感により、特別な日に合った気持ちのこもった祝儀袋を目指します。
芯材に使用できない小さい床革や革の端材など、捨てられてしまう床革を基本とし、革の有効活用を目指します。
柔軟な床革の性質を利用した、新しい革製品を目指します。

Spiral Light

三浦和俊

作品の主旨

Spiral Lightと名付けたこのテーブル照明は、 螺旋状の帯と、縦横の帯が紬ぎあう構成でデザインしてあります。
日中はオブジェのように、空間にアクセントを与え、夜は、革帯からもれる光が幻想的な印象を空間に与えます。

リトルクリスマスコインケース

LERDPAISALWONG GYVT

作品の主旨

クリスマスが大好きな自分の気持ちで、毎日おまつり感をふれるために、クリスマスツリーのornamentの形にいつも使っているコインケースを提案いたします。

ユース・クリエーターズ賞 [新設]高校生以下が対象

PLAY

網谷花鈴

作品の主旨

現代では、コミュニケーションを気軽にとる環境が少なく、1人孤独に机と向き合うことが増えています。しかし「PLAY」を身近に置くことにより、それぞれすることが違っても、小さい頃、1つのジャングルジムをみんなで共有していたように、同じペンケースを使うことで、互いに距離を縮めることが可能です。
これにより、みんなで一緒に活動ができる、素敵な環境になればいいなと思います。

プロダクト部門

最優秀賞

Forming 01

小松崎慎悟

レザーのペンダントランプの提案。
型押し加工により簡単にさまざまな形に加工することが可能なレザーの特徴を活かし、フラットな面にさまざまなレパートリーの形が強調されるようなデザインにしました。シンプルな造形はどのようなインテリアにもマッチし、レザーの温かみのある素材感と新規性が良い空間のアクセントになります。
名前の数字はデザインのレパートリーが更新されるごとに増えてゆきます。

デザイン画

リネアペッレのコメント

このペンダントランプ(シャンデリア)は、その直線性と洗練されたデザイン (堅牢性とも好対照)で抜きん出ていました。遊び心のある形状、光と影、そし てシンプルでありながらこのようにエレガントに皮革を扱う能力。以上の理由で、この作品を1位に決定しました。

This chandelier particularly impressed us with its linearity, its refinement contrasted with the strength of its design. The play of shapes, light and shadow, the ability to use leather in such an elegant way at the same time simple, led us to award this prototype first place.

優秀賞

CHAIN

南浴圭哉

これは自転車のチェーンをモチーフにした作品です。チェーンは一般的に金属やプラスチックで作られていま すが、これを革で作ることで新たな世界観がありカラクリのような作品になっています。

デザイン画

リネアペッレのコメント

革で作られた歯車。とても斬新で複雑、クリーンかつエレガントな工業製 品で、私たちはすっかり魅了されました。まさに「型にとらわれない発想」 そのものです。革を使うことの創造性は無限ということを改めて確認で きました。

We were enchanted by this gear made of leather, so much originality, complexity and engineering with elegance in a clean way. Completely " to think outside of the box". It confirms to us the idea that there is no limit to creativity to leather work.

入賞

FUKU ASHI

石田梓

作品の主旨

日本の伝統的な遊び“福笑い”
日常生活においてかかせない足
靴作りからでた革ハギレ
子供の時から足のしくみをしってもらうことで興味を持ってもらい、正しい靴の履き心地と選びの重要性を広めたい。

デザイン画

レトロな牛乳瓶バッグ

YUEN CHEUK YING

作品の主旨

レトロな牛乳瓶をモチーフにデザインしたバッグです。
キャップの部分は画像を描いてデジタルプリント技術でプリントします。
フタの部分はオーガンジーの使って、本物の牛乳瓶みたいに透明感を出します。
裏地は牛柄です。

デザイン画

LAMP OF BABEL

菅原寛旦

作品の主旨

旧約聖書の中に登場する巨大な塔「バベルの塔」をコンセプトにしたランプシェードです。旧約聖書によるとこの塔は天にも登る高さまで建造した結果、神の逆鱗に触れ崩壊されました。このストーリーからこのランプシェードにシルエットを付けました。ギリシャ神話に関係するものとなり下段には天使と女神、上段にはギリシャ神話の神々が用いていた武器や象徴となるものが描かれており上段に行くに連れ神々の位が上がっていきます。ひと目見たときの存在感のイメージを大切にし制作しました。

デザイン画

お寿司コインケース

瀬之口英信

作品の主旨

日本では、もちろん世界でも食べられるようになったお寿司をモチーフにコインケースを発案しました。
寿司ネタの内容は、エビ・イクラ・タコ・大トロ・コハダをコインケースにしました。
寿司下駄に乗せて、おもてなしと雰囲気を楽しんで下さい。

デザイン画

Trainbow Bag

長谷川万尋

作品の主旨

テーマは電車と虹です。
電車の連結部分がスワローまちになっています。普段、通学に使っている何てことない電車を楽しいものに変えたいと思い、連結部分をレインボーカラーにしました。また、窓をオーロラのビニールにすることで、空が反射しているように見せました。3両の電車はそれぞれ中で区切られているため、細かいものをそれぞれの電車に分けて収納することができます。スワローまち部分が伸縮することで、体に沿わせて 持つことができます。

デザイン画

multi

藤井大将

作品の主旨

それぞれの人がどう使いたいかで目の前のモノの価値が決まる。
バッグのようで、シューズのようで、アナタ自身が一つのモノとどういう価値を持って消費するのか。
人々の消費行動を見直すきっかけになるように。
ハンドバッグ、ショルダーバッグ、シューズとしてマルチに機能するモノです。

デザイン画

レザゴ

正岡祥史

作品の主旨

端材の廃棄減少が目的です。(SDGs)
皮革製品の製造過程において多くの端材が発生するが、これを有効利用して任意のサイズの一枚のシート状態にするためには、パッチワーク等の手段で複数のピースを「縫製」または「接着」といった非常に手間と時間が掛る作業となります。そのため多くの端材が廃棄されていると思います。本アイデアは、「縫製」「接着」作業がいらず、独自の裁断形状によりピースを縦横にはめ込むだけで任意のサイズのシートが作成できる様に考案しました。

デザイン画

盆栽も靴を履く

松崎美代子

作品の主旨

趣味である盆栽に靴を履かせたいという気持ち
いつも盆栽は定位置にいるため、 見た目だけでもどこかへ散歩に出かけられたらという気持ち
そんな盆栽をイメージし革靴を履かせた
(※ヒール部には、水抜きの弁をつけている)

デザイン画

プロダクト部門 佳作

リネアペッレでの革コンの展示風景

革コン2023 プロダクト部門の最優秀賞と優秀賞作品が、2024年2月20日(火)~2月22日(木)に開催されたイタリア・ミラノ『LINEA PELLE』にて展示されました。

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